2020年分以降の所得税|青色申告特別控除額と基礎控除額が変更

投稿日:2018年12月16日 更新日:

2018年12月16日

まず、2020年分以降、個人事業主の青色申告特別控除額が変更になる。複式簿記形式での申告の場合、2019年分までは青色申告特別控除額が「65万円」になっているが、2020年分以降の所得税に関しては、「e-Taxによる申告 or 電子帳簿保存」を行うと「65万円」のままで、それをやらないと「55万円」に引き下げられる。

一方、個人所得課税の基礎控除額も2020年分以降から変更になり、現状の「38万円」から一律「48万円」に引き上げられる(これは無条件)。

つまり、2020年分以降の個人事業主(複式簿記で青色申告)の個人所得課税は、「e-Taxによる申告 or 電子帳簿保存」で確定申告を行うと、「基礎控除48万円+青色申告特別控除65万円=控除額合計113万円」で、現状の103万円より10万円の控除額アップ。「e-Taxによる申告 or 電子帳簿保存」を行わないと、現状の103万円の控除額のままということになる。

通常、個人事業主が10万円分の経費を計上するのはなかなか骨なので、多少面倒だろうが、10万円の控除をゲットするために「e-Taxによる申告 or 電子帳簿保存」は必須だと言えるだろう。

2020年分以降も65万円の青色申告特別控除を受ける為に

e-Tax(電子申告)の方法は二通りある

「e-Taxは、カードとカードリーダーがないとできないんじゃないの?」と思っている方も多いだろうが、2019年の1月以降は、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の二通りから選べるようになる。つまり、カードリーダーをいちいち用意しなくてもe-Taxによる確定申告が可能になるということ。

電子帳簿保存とは何だ

一定の条件の下、帳簿を電子データのまま保存できる制度のこと。紙での保存が一般的だったが、税務関係も電子化を推進していくらしい。

e-Taxを「ID・パスワード方式」で行う方法

税務署で「ID・パスワード方式」の申請をする

自宅近くだけではなく、勤務先近くの税務署でも申請することができる。申請は簡単で、本人確認書類があれば即日発行してくれる。たいした手間ではないので、やるなら早めに申請してしまおう。

国税庁のサイト「確定申告書作成コーナー」で電子申告

「ID・パスワード方式」の申請をして手に入れたIDとパスワードがあれば、マイナンバーカードとカードリーダーなしでもe-Taxによる確定申告を行うことができるようになる。ちなみに、スマホやタブレットからでも申告が可能。

この方法でもマイナンバーカードはあった方がいい

e-Taxでの申告履歴や、税務署からのお知らせなどを見るには、やはりマイナンバーカードなどでの認証が必要になるので、「ID・パスワード方式」で電子申告する場合でも、早めにマイナンバーカードを作っておいた方がいい。そして、「ID・パスワード方式」は、マイナンバーカードやカードリーダーが普及するまでの暫定的なものらしいので、やはりマイナンバーカードは必要(マイナンバーカードを敬遠している人もいるだろうけど)。

参考e-Tax利用の簡便化の概要について|e-Tax - 国税庁

電子帳簿保存のやり方と申請

電子帳簿保存の方法は大きく分けて二つ

「国税関係帳簿書類を電子保存すること」か「国税関係帳簿書類をスキャナで読み取って電子保存すること」の二択。要は、作成時から一貫してパソコンなどで作成したものをデータをして保存しておくか、紙で作成したものをスキャナでデータ化して保存しておくかということ。

一貫してパソコンで作る場合、「電子帳簿保存対応」などと謳っている会計ソフトもあるので、それらを駆使した方が簡単かも。また、スキャナで読み取る場合には、見やすさなどの条件が何気に細かく設定されているので面倒だったり。

ちなみに、電子データの保存期間も7年間。

電子帳簿保存を始める3ヶ月前の日までに税務署に申請

「保存しておけばいい」というわけではなく、事前に申請し、承認を得ていないと65万円分の控除が受けられないので、その辺は注意。

参考申請書等様式|国税庁

個人事業主ならe-Taxの方が手軽

その方がシンプルでわかりやすいので、2020年分以降も個人事業主が青色申告特別控除の恩恵をMAXで受けるなら、e-Taxでの申請を検討すべき。ちなみに、簡易簿記にしている場合の青色申告特別控除10万円は、2020年分以降の変更は今のところない。

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